On Piano and Bandoneon 生島大輔。

正直、いまだに信じられない気持ちの方が圧倒的に強くて、、実感がわきません。。

初めてお会いしたのは難波にあった「Yakata de voce」という名前のお店やったと思う。
シンガーの方のライブでの共演で、今以上にJAZZの事を何も知らない若造をむちゃむちゃ可愛がってくれました。
演奏中も常にこちらに気を配ってくださり、ときおり笑顔で「すばらしっ!」言うてくれてました。。全然素晴らし無いのに、、(^^;)笑

それ以降も本当にたくさんの演奏に呼んで頂き高石の「Re楽xs」では毎月1~2回レギュラーで呼んで頂きました。
そこで初めて共演させて頂いたミュージシャンも沢山います。
スタンダード曲をいっぱい知ってて、僕なんかホンマに全然メモリー無かったのに、全然、怒りもせず、馬鹿にすることも一切なく、「そんなん、やってへんかったら知らんの当然やし、やったらすぐ覚えれるよ」言うて色んな曲を教えて頂きました。
それも、アレンジしてあったり、原曲至上主義的な事もない、オーソドックスで覚えやすく、また色んな展開もさせやすいような実用性の高いコードを中心に置いて教えてくれました。
生島さんもRay Brownが好きで、僕がRay Brown好きなん知ってはって教えてくれた曲も結構あります。
今、僕が最も頻繁に取り上げている曲の中の一つでRayさん作曲の「FSR」も最初に教えてくれたのは生島さんでした。
今でもRe楽xsのアップライトピアノで体を少しねじりながらFSRを弾いてた姿がすぐ目に浮かびます。
Gene Harrisが好きでむっちゃBluesyなカッコいいピアノを聴かせてくれました。

そして、そんな感じでご一緒させて頂いてるうちにバンドネオンを習っててコレを自分の音楽に取り入れたい、なんやったらJAZZにも使いたいと時々弾くようになりました。
バンドネオンという楽器は本当に扱いが難しい上に、楽器も今の世にある物しか残ってないのでメンテナンスも超大変なもので「やっかいやねん~」と言いながら凄く熱心に勉強されて、いよいよバンドネオンだけでオリジナル曲のCDを制作するにまで習得されました。
なんとも嬉しい事に、そのCDでベースを弾かせて頂く事になり、本当に光栄で嬉しかったです。

今でもこのホームページのDiscographyに載ってる「Pensèes」というアルバムで全編、生島さんのオリジナル曲。
いわゆるJAZZというよりも少しフレンチポップなテイストで、バンドネオンの音色がなんとも映えるほっこりしたホンマに美しい良い曲ばかりで自分でもよく聴いてたなぁ。。
ホンマに色んな音楽を知ってる生島さんの「音楽」が前面に出た会心の一作やと思います。

最近はバンドネオン奏者としてもソロコンサートをしたりタンゴの演奏でも大活躍のエースになってたりバンドネオンを完全に自分の音楽に確立され大活躍でした。

ビールとかお酒も好きで、、この頃の僕は演奏に車で行くことが多かったから一緒に飲んだ機会はそんなに多くないか、、、僕が記憶飛んでて覚えてないだけか、、、(笑)
いや、もっと一緒に飲みたかったっすわ。。。

ホンマになんも知らんくせに生意気なような事を言うとった僕を温かく見守り育ててくださった恩人のお一人です。

ここ数年は一緒にやる機会が減ってしまい、お会いする事も稀になってたけど、、、まさか、こんな事なるなんて思ってもみいひんかったし、、
なんかまたイベント会場とかで「いやぁ、元気?今はひと月何本演奏してんの??」とか言うて笑い合えそうな気がしてならんのやけど、、
ホンマに。

なんか、最後に教えてくれたんは、、人生、何が起こるかホンマに分からへんから、今の自分の環境に感謝して、精一杯生きなあかんで。って事なんかな。。
きっとそうなんやろな、、、座右の銘にしてた事やけど改めて思わせてもらいましたわ。

ありがとうございます。

ホンマにまだまだ信じられへんけど、、

生島大輔さん。

心からご冥福をお祈りします。どうか安らかにお休みください。

本当にありがとうございました。

Rest in Peace.

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